金髪の君*完結
あの時はそれしか方法がなかった。
次の命令が出たら私はきっと若田と付き合っていた。
だから別れたと指示を出させないために会って話がしたいとメールで送った。
「まさか俺を待っていたのがグラスに入った携帯だったとはな。
あの時は驚いたが今じゃ笑い話だな。」
クックックと笑う若田に眉間にシワを寄せ見る。
若田のしたいことがわかんない私はただ眉間にシワを寄せたまま話を聞いていた。
「2年間探しまくったよ。
まさかイギリスに飛んでいたとは考えもつかねぇ」
若田の言葉にビクッと肩を上げた。
「な、なんで…イギリス…」
「なんでだろうなぁ?」
何もかも知られているようで
--怖い…