金髪の君*完結
「葵の家も学校も。それに
---友達も…」
体が震えた。
「次はどうしてほしい?
それとも俺のところに素直に来るか?」
--来るか…
それは付き合うってことだろう。
私は頭を左右に振った。
「ふぅ~ん、じゃぁ未来ちゃんだっけ?
あの子可愛いよな。
仲間と一緒に頂いてもいいよな。」
楽しそうに笑いながら言う若田。
「や、やめて…」
私の声は弱々しかった。
「じゃぁ、分かってるよな?」
「……」
壁に背を預け私の返事を待つ若田の目は鋭く私に突き刺さる。