金髪の君*完結


「葵の家も学校も。それに

---友達も…」


体が震えた。


「次はどうしてほしい?
それとも俺のところに素直に来るか?」


--来るか…


それは付き合うってことだろう。
私は頭を左右に振った。


「ふぅ~ん、じゃぁ未来ちゃんだっけ?
あの子可愛いよな。
仲間と一緒に頂いてもいいよな。」


楽しそうに笑いながら言う若田。


「や、やめて…」


私の声は弱々しかった。


「じゃぁ、分かってるよな?」


「……」


壁に背を預け私の返事を待つ若田の目は鋭く私に突き刺さる。



< 561 / 858 >

この作品をシェア

pagetop