金髪の君*完結
---どうしたらいい…?


若田の鋭い視線から目を逸らし、俯く。
ギュッと目を閉じ頭に浮かぶのは一樹と幸せそうに笑顔を浮かべる未来の顔。


--未来…


私は未来の幸せを1度奪った。

やっと幸せになれた2人に手をだしてほしくない。
それは未来や一樹だけじゃない。


美穂、銀、アッキー、一成…






そして…




----心…--



私はゆっくりと目を開けた。
顔を上げ、若田を見据える。

その瞳にはもう迷いはなかった…


「決めたのか?」


若田の声に頭を上下に動かし頷いた。



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