金髪の君*完結
足音が聞こえなくなり少し経つと離された腕。
温もりがなくなり寂しく思う。
腕が離され、距離を離した彼の顔を見上げる。
「--しんちゃん。」
「おめぇーは何やってんだ!!」
見下ろしながら怒鳴る心。
「--ご、ごめんな…さい…」
顔を俯かせ謝る私に
「はぁ…」
溜め息をはく心。
--呆れられた…?
我慢してた涙が溢れそうになる。
最近の私は涙脆い…
--弱い私は嫌いだ。
下唇を噛み涙を堪えた。
「おい。」
心の声に反応し顔を上げると、バチッと目が合い心の眉間にシワが寄った。