金髪の君*完結



「ごめ…「ちげぇ-」」


「えっ?」


まだ怒っていると思っていた私は頭を傾けた。


「もう怒ってねぇ。」


「う、うん…」


「--唇…」


「唇?がどうしたの…?」


「切れてる。」


ジッと唇を見つめる心に


「舐めとけば治るよ。」


笑顔を向けた。

唇を見る心に、怒ってなくてよかったと「ホッ」と安堵の溜め息をはいた。


「あっ、しんちゃん未来た--えっ?」


近付いてくる心の顔。
驚き反応が出来なかった私に


「鉄臭い…」


「---っ…」


心は唇を舐めた…


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