金髪の君*完結



--ねぇ、しんちゃん。
手を繋いでドキドキと胸が高鳴るのは私だけかな…?


付き合っていないのにもっと触れてほしいと思うのは私の我が儘だよね?

でもね、早く若田のことを解決して周りを気にせずにしんちゃんの胸の中で温もりを感じたいな。


(何があっても、他の奴のとこ行くんじゃねぇ。)


--まだ私に少しでも気持ちがあるって思っていてもいい?


繋がれた手が離れないように力を入れると、ギュッと握り返す大きな手。


--勝手に期待するから。


頬が緩むのを感じた。


2年間1人で頑張ったよ…

だからこの手を借りてもいいかな?


--"助けて"って言ってもいいかな?


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