金髪の君*完結



「葵じゃぁぁ~ん゙!!」


「--うわっ…」


駅にある公衆トイレの前に着くと同時に、背中に衝撃を受けた。
前に倒れそうなところを


「ありがとう。」


前にいた心が支えてくれたお陰で倒れずにすんだ。


「未来!危ないってあれほど---」


後ろを振り返って未来に視線を向けると、真っ赤な目に涙が溜まり綺麗に化粧をした顔は涙でグチャグチャになっていた。


「未来、ごめんね…」


俯いたまま啜り泣く未来の頭を撫でる。


「うぇーーーーん!心配したよ葵ちゃーん!!」


私に抱き着き大声で泣き出した未来。
女2人で抱き合っている私達を見る周りからの視線が痛い。


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