金髪の君*完結



「本当にごめん…」


震える未来の背中を優しく撫でる。
未来は頭を左右に振った。


「どうしたら許してくれる…?」


「--ケーキバイキング…」


ハッキリと答えた未来に『やられた…』と思ったが、心配をかけたお詫びに「わかった…」と言うと


「本当!?じゃぁ、明日ね!!」


私の体から離れた未来の顔はグチャグチャのままだったが、目にはもう涙はなくて、嬉しそうにキラキラと輝いていた。


「明日はちょっと…」


慣れない下駄で長い時間歩いたせいか親指と人差し指の付け根が痛い。
明日は筋肉痛だなと思い断ったのだが


「明日!」


「未来もきっと明日は筋肉「大丈夫!!」」


私の言葉を遮る未来に


「わかったよ。」


と言う私は未来に甘いと思う。


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