金髪の君*完結



「じゃぁ今日はもう遅いし帰ろうか?」


「えぇー!じゃぁ帰りにチョコバナナ買って帰ろう?」


未来の家がある方向へ歩き出した一樹の腕を引っ張り可愛くおねだりをする未来。


「ほら、いくぞ。」


涙を拭っていた逆の手を心は掴み歩きだした。


「お前は何がいい?」


「えっ?何が?」


「食いもん。」


心は手を引かれ数歩後ろを歩く私に視線を向けた。


「--りんご飴…」


「おー」


一樹に「りんご飴買ってくる」と声をかけ、りんご飴の列に並んだ。


「お前って甘いのあんま食えねぇんじゃなかったか?」


視線を合わすように腰を折り顔を覗き込む心に頬を染めた。



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