金髪の君*完結



「ん?何が?」


未来が言っていることはすぐに分かったが認めるのが恥ずかしくてごまかした。


「さっきから携帯ばっか気にしてるよ。
葵ちゃんは可愛いなぁ!恋する乙女。
なんか妬けちゃうなぁ…
あっ、でも葵ちゃんは私のだから譲らないけどねぇー。
2年以上も会えなかったんだもん。
沢山遊ばなきゃ!!」


「ねぇ~」と笑顔で言う未来に「ねぇ~」と真似して返事をした私。

未来の話を聞きながら枕元に置いてある携帯にチラチラと視線を向けていた。


"手を貸してほしい""助けて"と言った私に一樹は帰り道に


「あおちゃん、携帯の番号教えて。」


と言い携帯を取り出した。


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