金髪の君*完結



「無理だよ…」


綺麗な外人のお姉さんが着たドレスはよく似合っていた。
『私は外人じゃなくてハーフですよ…』って言いたい。


『はぁ…』と溜め息をはいた私は、開き直り看板作りを再開した。


大きな厚紙に"ange"と下書きを書き、絵の具で塗っていく。
大人っぽい雰囲気でやるキャバクラ喫茶に合うような色を選んだ。
嵌まりやすい性格なため、完成し気付いた時には窓の外は暗く、7時を過ぎていてまだ作業をしていた美穂とアッキーに声をかけ下校した。


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