金髪の君*完結
制服を持ち、未来の震える手を自分の手で包み
「大丈夫だよ。
さっさと抜けちゃおっか。」
未来を安心させるために笑顔を向けた。
体の震えは治まらないが、頭を上下に頷かせた未来の手を握り暗闇の中を歩きだした--…
そして、今に至る…
「--ひっ!」
「--きゃっ!」
「----グスッ、もう、やだ…」
未来を安心させるために強がった私だったが、実は…
大のお化け嫌い。
そんな私の
「--出たいよぉ…」
強がりも虚しく
「--いやぁぁぁぁぁ!!」
未来の手を離し、一目散に逃げ出した。