金髪の君*完結
「---ちっ…」
美穂は舌打ちをし、椅子に座り直した。
「あ、あ、あ、あ、あ…
危なかったぁ--…」
急所を両手で隠し安堵の溜め息をはく銀。
どうにか避けきったみたいだ。
「美穂、俺の息子が使えなくなったら子供できないよ。」
不発に終わった美穂は、怒りが治まらなく膨れっ面のまま窓の外を眺めている。
銀の言葉に反応しない美穂。
「なぁ、俺さぁ…
美穂に俺の子、生んでもらいたいんだよね?」
外から視線を逸らさない美穂の頭を愛しそうに撫でる銀。
--ご馳走様です…