金髪の君*完結
思い出
「おはよう!」
「おー」
寝起きなのか、怠そうに背を車に預ける心。
結局、○ィズニーランドは却下され続け、観覧車と水族館がある臨海公園へ行くこととなった。
「よろしくお願いします。」
心に開けてもらったドアから助手席に乗り込んだ。
12月に入り外は寒くなり、着ている服は防寒対策のために厚手になる。
車に入るとモワッと暖かい空気が私を包み、来ていた白のコート脱いだ。
コートを畳み、バッグと一緒に膝に置きシートベルトを付ければ準備は完了。
あれこれやっているうちに、心は運転席側に回り着ていた赤のダウンジャケットを後部座席に投げ入れた。