金髪の君*完結




驚き、そのまま固まっていると



(誰?)



寝起きでかすれた声が聞こえた。




(私は…高橋葵…)



彼の黒い瞳を見つめながら答える。





彼の瞳に写っていたくて…

彼の声が聞きたくて…

彼の名前が知りたくて…



(あなたは?)



緊張で震える手を両手で握り言葉を発する。




(藤森 心…)






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