金髪の君*完結
「私はどこにも行かないよ…?」
私はちゃんと言えただろうか?
声は震えてなかっただろうか?
声を発することなく、肩に頭を預ける心に
「し、んちゃん…?」
恐る恐る声をかけた。
「あぁ」
「大丈夫、私はどこにも行かないよ。」
「だな。
俺の前からいなくなったら、ぜってぇ見つけだして首輪して鎖付けて未来にやる。」
「えっ!未来?」
「高く売れそうだな。」
「う、売れ!!」
肩に頭を預けた心が、微かに震えていることに気付き
「笑わないでよ…」
心が笑ったことが嬉しいくて、強く言えない私は頬をプクッと膨らました。