金髪の君*完結
「お疲れ。」
目の前に出された水のペットボトルを受け取り、喉に勢いよく流し込んだ。
ゴキュゴキュと喉は音を鳴らしながら水を胃に運んだ。
「ふぅ…」
中身が半分以下になったペットボトルに蓋をし、ガラスのテーブルの上に置いた。
「私、若田の部屋が何で畳なのか分かった…」
水をくれた柳は、私の言葉に
「やっぱ、気付いた!?
うけるよねー!!」
ケラケラ笑っている。
「フローリングだと、今頃穴だらけだね。」
「あははは、そうそう!!
最初はフローリングだったんだよ、けど、フローリングはボコボコ、下の階からのクレームが酷いの!!ぶふっ…
っで、急遽フローリングから畳にしたわけ、しかも落としても下に響かないように防音材詰めた。
だから畳の部分は少し高かったでしょ?」
「へぇ」
まさか細工がされていたとは…