金髪の君*完結
−−懐かしいな…
目を閉じると最近のことのように思い出せる。
あなたと出会った日のことを…
真新しい制服を来て、まだ幼さが残る私。
中学校の入学式が終わり教室に戻るとき、風が1つの桜の花びらを運んできた。
私は、つられるように花びらが飛んできた方向に駆け出した。
校舎の角を曲がり、プールを通り越し少しすると一面の芝生に大きな桜の木。
満開の桜…
とても綺麗だった。
そしてその日、あの場所で彼に出会った。