金髪の君*完結
年越しは、4人でして初詣にも行った。
2月に入り、家庭研修に入った私の学校とは違い、健吾の学校は卒業までみっちり勉強をするみたいだ。
出席日数ギリギリの健吾達は、今年こそは卒業してやると意気込み、遅刻せずに毎日学校へ通っている。
騒がしい部屋が、3人が学校に行くと静まり返り寂しさが私を襲った--…
けど、もう慣れた私は健吾達が帰ってくるまでの間、テレビや雑誌を読んで時間を潰している。
家に帰ってきた3人と、ゲームをやるのは日常で最近ではWi○のマリ○カートに嵌まっている。
--今日は何のキャラを使おうかなぁ…
頭の中に浮かぶマリ○カートのキャラクター。
悶々と考えていると
「--ひゃっ!!」
ガラステーブルに置いておいた携帯が鳴りだし、驚いた私は抱きしめていたクッションを投げた。
ボフッと音をだし、携帯の上に乗っかったクッション。
クッションが乗ったことにより、着うたの音量は小さくなったが
「あっ、電話だ!」
着信を知らせている携帯を取るために、クッションをソファーへ投げ…-置いた。
真新しい白い携帯は、健吾が私のために用意した物で、携帯には健吾達3人と実家、両親の携帯番号しか登録されていない。
両親からは滅多にかかってこないから3人の誰か。
携帯のディスプレイには"若田 健吾"の文字。
通話ボタンを押し、電話に出た。