金髪の君*完結
「おっはよー!!」
部屋のドアが勢いよく開き、入ってきたのは泰。
目を摩り、上半身を起こした私の視界に入ったのは
「おぉー!いい眺め!!」
「えっ?」
朝の日差しに照らされた、ニヤニヤ笑う泰の姿。
「--っぅ!」
「あっ!もっと見せ…-ぐぇっ…」
驚き、慌てた私は悲鳴を上げる余裕すらなく布団を被った。
隣に寝ていた健吾はいつの間にか起き、
「マジいてぇー、止めろ!折れる!!
ってか、服着ろ!おめぇーのちん…いってぇー!!」
部屋に入ってきた泰を撃退中…。
「はぁ、マジいてぇし…」
「っで、何の用だ。」
ドアの前に胡座をかき、殴られた頭を摩る泰。
健吾は泰を見下ろし、睨みつけた。
「冷たてぇな、制服持ってきてやったのによ。
まぁいっか、葵ちゃんのデカイおっぱ…-「今すぐ出てけ。」」
布団の中でも聞こえた健吾の地を這うような低い声。
「はいはい」と怠そうな声と共に、パタンとドアが閉まる音が聞こえた。
泰が出ていき、私は布団から顔を出そうとした瞬間、足元から被っていた布団が一気に剥がされた。
「--あっ!」
丸まっていた私は、布団に手を伸ばしたが時既に遅し。
「いろっぺぇ」
「見ないでよ…」
ニヤニヤと笑う健吾に、露になった体を抱きしめるように隠した。
「朝からでもいいか」
そう言い、布団を投げ捨て全裸の私に覆いかぶさる健吾も全裸で、私は健吾から視線を逸らした。