金髪の君*完結


部屋へ戻り、ハンガーで壁に掛けておいた制服に手をのばす。
薄ピンク色のワイシャツを羽織り、赤をベースとしたチェックのスカートをはいて、第3ボタンまで開けてあるワイシャツに深紅のネクタイを通して緩く結ぶ。
その上に薄いベージュのブレザーを着る。
部屋に置いてある鏡の前に立ち、変な所がないか確認する。


「よし、できた。
この制服可愛いけど、似合わない気がする…
けど、しょうがないよね…」



ワイシャツの裾をもちブツブツ…



フッと時計を見ると


「あ…そろそろ行かなくちゃ。」



鞄を持ち母が待つリビングへ向かう。


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