金髪の君*完結



−−−−ガチャ…



「お母さん、準備できたよ。」


リビングのソファーでコーヒーを飲んでる母に声をかける。
母は振り返り



「あら、制服似合うじゃない。」



「そう?ありがと。」



「さて、行きましょう。」



「うん。」



母とマンションを出て車に乗り込み学校へ向かう。
学校はマンションから車で10分、歩いて40分。
自転車に乗って行けば近くても歩きでは少し遠い。



「明日から歩きでいくの?」



「うん…そのつもり。」



「もういい加減「お母さん!」」



「その話は止めて…」



「はぁ〜。
まぁ、いいわ。今日から学校頑張りなさい。」



「うん、頑張るね!」と母に笑いかける。



「あっ、学校が見えてきたわよ。」



母の声に顔を前に向けると、今日から通う『蓮沼高等学校』の正門と校舎が見えてきた。

車は正門を通り、来賓用駐車場に駐車した。



「到着。
さて、校長室に行きましょ。」



母に促され車を降りる。





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