泣かない約束
「いやぁさすがに日本。何処にいても暑いな。」

 僕はおじさんと彼女に挟まれている。

 おじさんの途切れないマシンガントークを家に着くまで永遠と続いた。

 地面は太陽の熱で焼かれて、暖められた水蒸気が体の外面を包み込む。日本の夏は何故こんなに蒸し暑いのだろううか。

 やっと家に着いた途端に疲れがどっと出た。外の熱気とおじさんのマシンガントーク、そして彼女からの視線をビンビン感じていたせいかもしれない。
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