恋の方程式

授業


第二回赤面事件の翌日午後19時、
私は授業があるのでここにいた。

「こん~~!」
「あ、なっぴー!」
「美香リン!!」

肩までの髪。
クラブで焼けたであろう肌。
クリクリの目。
この子は
「山崎美香」(ヤマザキ ミカ)チャン。
中学は違うけど、
私の親友!
ちなみにアニメ好き。
私もアニメは嫌いじゃないの。

「宿題みして~英語のヤツ!」
「OK!じゃあ私は数学みして~」
「OKOK!」
「交渉成立!」
「だね!」
『イェ~イ!』

私と美香リンはハイタッチをした。
美香リンは理科数学ができる子。
英語とか、文型が苦手なんだって。
私と真逆。
でも結構気が合うんだ。

「美香リンになっちゃん!」
『狭来!』

前髪をくくっていて、
白いジャージを着ている
この子は
「藤永 狭来」(フジナガ サキ)
同じく学校は違うけど
私のもう一人の親友。
ちなみに狭来は片思い中。
その人は先生で名前は
「井出 隆」(イデ タカシ)先生。
担当は国語と社会の先生。
なんか最近井出先生と仲がいい。
<もしや両思い!?>
なんてみんなで言ってるの。

「なっちゃん最近数学と理科の補習受けてるんだって?」
「え!?何で知ってるの?」
「清川先生が言ってた。」
「え!?何て?」
「『萩原さん最近調子悪いから数学の補習受けさしてる。』って。」

清川先生め・・・よくも・・・

「新人の先生に教えてもらってんだって?」
「う・・・うん・・・まぁ・・・」
「何々!?なんかあったの?」
「え!?何かってか・・・」
「もしかしていきなり押し倒され・・」
「あーーーーーー!」
「何!?図星!?」
「そんなわけ無いじゃん!」
「何々~?なっぴー何があったの??」

仕方が無い。
私は今までのことを全て正直に話した。

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