恋の方程式
清川先生がした数学の授業は野木先生の授業よりも分かりやすかった。
「このxをy=23xに代入して座標に書いてください。」
分かりやすいが・・・
出来ない。
方程式自体分かってない私にとっては
<代入?x?y?何それ・・・>
ってカンジ。
いや、決して授業をサボっていた訳ではない。
え?じゃあ何で分かってないかって?
それは・・・
眠たいから?
毎回毎回数学の授業は5時間目。
しかも数学の先生は年配の方で、
声がまた眠気を誘う・・・
駄目って分かっててもつい眠っちゃうんだよね~
<何でアルファベットが数学に出てくんのよ!?>
これが私の数学に対しての思い。
「萩夫~」
「だれが萩夫ですか!」
「何だ聞こえてたのか~」
「当たり前です!」
クラス中に笑いが起こる。
私はいつも清川先生にいじめられる。
でも私は清川先生の授業が好き・・・
毎回クラスが明るくなるから。
「いや~それにしても昨日の萩原の赤面事件は傑作だったなぁ~」
「あーーー!!!!」
その話、今このタイミングで言うこと!?
「ん?赤面事件?清川先生ーそのハナシ、詳しく教えて下さ~い!」
美香リンと狭来が清川先生に言った。
あぁ・・・ヤバイ・・・