恋の方程式
「ふぅ・・・・」
一体何回深呼吸しているだろうか。
何回もしないと気持ちが落ち着かない。
だってさ・・・・
<赤面してました!>
で、電話ブッツンだよ!?
何事もなかったように接せないわけないジャン!
絶対先生ひいてるよ!?
もうやだぁ・・・
何を言っても神様は答えてくれなかった。
「こんばんわ!久々だな!」
「どっ・・・ども・・・」
(ターゲットキターーーーーーーーー!!)
私は内心大騒ぎ!
テンパリまくり!
そんな私に対して先生は何事もなかったように喋る。
「いやーインフル大変だったぞ~」
「そっ・・・そうなんですかぁ~~」
明らかおかしい私に自然に振舞ってくれる先生。
<野木先生は大人だから・・・>
そうか・・・
清川先生はこのことを言ってたんだ・・・
・・・ドキン・・・
(なんだなんだ萩原菜帆!何ときめいてんだ!恋愛なんて全然したことない分際で!)
「どーした萩原~」
そんな色っぽい声で私の名前を呼ばないで!
恥ずかしいったらありゃしない!