君に…
元来た道を戻ってあたしん家の
前の階段まで二人手を繋いで歩いた。

「薫ここまででいいぜ」

『えっ?下まで送るよ』

「ダメだ。暗いから危ねぇ」

『…わかった。あっ雅玖ん家ってどこなの?』

「あ?コンビニの近くだけど」

それって…

あたしん家から真逆じゃん。

わざわざ送ってくれたんだ。

「じゃあな薫。また明日な」

『うん。ばいばい』

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