秘蜜な2人の35㌢



「ほら、着いたよ。せっかく連れてきたからな。」



「え!?どこに?」


言われるがまま車を降りて宏人の後を追いかける。


「手。」


「え?あ、うん。」

あたしは自分の手を宏人の手に重ねた。


宏人はあたしの手をひいて居酒屋の扉をガラッと開けた。





「おー宏人。早かったな。」


「まぁな。」


どういうこと??


「ね、ねぇ宏人。何?」

宏人は何も言わずあたしの手を握ったまま奥へ進む。




「もしかしてその子が凪沙ちゃん?かわいいー」


え?なんで知ってんの?


「そう、俺の彼女。かわいいでしょ?」


宏人はあたしの肩を抱く。


もう!何が何だか分からない!




「ねぇ!宏人!!何のこと!?」




あたしは怒って問いかけた。





< 60 / 65 >

この作品をシェア

pagetop