―百合色―
『俺さ、考えた。必死に…俺が出した答えは…
マナとはもう付き合えない…マナを信じれない。
マナが嫌いとかそんなんじゃない…でも…大切な人が出来た。
マナよりも、大切な人が…』




俺にはマナより大切な人が出来ました。


それは、とても笑顔が可愛くて、

怒ると、頬を赤く染めて怒り、

真っ直ぐな人─…



俺を夢中にさせる人。


鈴木百合──…


俺は間違っていないよ。



マナは、何も言わず、
ミルクティーを一口含んだ。


『マナ…別れよ…
自分から告白しといて、
自分から別れを言って、
勝手だと思う。
でも…もう迷いたくない。俺の心には、マナはもういない。違う人がいるんだ…な?マナ…分かってくれ』


『…………』



『マナ?』


マナは一向に話してくれない。


すると、マナはコップを置き、俺を見つめた。
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