―百合色―
『うん…今大丈夫?』



大丈夫じゃなかったら、
どうしよう。


嫌な方へと考えてしまう。


ダメだ…
頑張れ自分。



『平気だよ…』


やった!!

俺は内心、こう思っていた。

でも冷静さを保った。


『百合…言いたい事があるんだ…今から、俺達の秘密の場所に来てよ』


『え…言いたい事?』



告白するなら、この場所だ。

百合から告白された場所で、もう一度この場所で、


次は俺が告白する。


『うん…だから知りたかったら早く来て?』



『うん!』


百合は元気に返事をする。

俺は電話を切り、
百合をこの場所で待っていた。


百合は必ず来ると信じて。


今日も綺麗なあの星が見えていた。


一番綺麗に輝いている星に、誰かがいた。


あの星の持ち主は、


俺の愛しい人を救ってくれた。


あの星に、俺はずっとずっと感謝する─…
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