―百合色―
~第七章・スタート~
早く出なきゃ…
タクミからの電話に…
出なきゃ…
『も…しもし?』
『やっと出た!!』
タクミの声はかなり焦った声だった。
『何だよ、こんな朝っぱらから』
『百合が退院した!』
『まっ…まじ?!』
あの流れ星は、
俺の願いだったのかな。
あの時、俺が願った…
願いが、星となり、
願いが叶う頃に流れ星となって流れた。
俺の目の前で、この夜空を流れた。
『百合っ…』
俺は駆けた。
百合の元へと─…
張り裂けそうなこの想いを堪えて、俺は確かめに行く。
一歩一歩、進んでいく、
一歩一歩近付いていく。
百合の笑顔まで─…
あと少し。
タクミからの電話に…
出なきゃ…
『も…しもし?』
『やっと出た!!』
タクミの声はかなり焦った声だった。
『何だよ、こんな朝っぱらから』
『百合が退院した!』
『まっ…まじ?!』
あの流れ星は、
俺の願いだったのかな。
あの時、俺が願った…
願いが、星となり、
願いが叶う頃に流れ星となって流れた。
俺の目の前で、この夜空を流れた。
『百合っ…』
俺は駆けた。
百合の元へと─…
張り裂けそうなこの想いを堪えて、俺は確かめに行く。
一歩一歩、進んでいく、
一歩一歩近付いていく。
百合の笑顔まで─…
あと少し。