―百合色―
ドクン…
あぁ…心臓が苦しい。
手が動かない。
俺は、やっとの思いで、
通話ボタンを押し、
携帯を耳に当てた。
『はい?』
おそるおそる聞く俺。
『ねぇ今から出れる?
あの約束…私守れなかったから…今から守れるかな?』
間違いなく百合の声。
久しぶりに聞く…百合の声。
その声を聞いた俺は、
少しだけ涙がでた。
『いいよ…百合…大丈夫?ケガ…』
『全然大丈夫!
じゃあ今から来て?
秘密の場所に──…』
もういるよ…百合。
ここは俺の大好きな場所であって、
百合の大好きな場所だもんな。
この場所は、優さんも好きな場所で、優さんの大事な人の場所でもある。
俺は幸せだよ?
言ってなかったね、
俺の幸せは、
俺の幸せはね?
《君の笑顔》なんだ─…
あぁ…心臓が苦しい。
手が動かない。
俺は、やっとの思いで、
通話ボタンを押し、
携帯を耳に当てた。
『はい?』
おそるおそる聞く俺。
『ねぇ今から出れる?
あの約束…私守れなかったから…今から守れるかな?』
間違いなく百合の声。
久しぶりに聞く…百合の声。
その声を聞いた俺は、
少しだけ涙がでた。
『いいよ…百合…大丈夫?ケガ…』
『全然大丈夫!
じゃあ今から来て?
秘密の場所に──…』
もういるよ…百合。
ここは俺の大好きな場所であって、
百合の大好きな場所だもんな。
この場所は、優さんも好きな場所で、優さんの大事な人の場所でもある。
俺は幸せだよ?
言ってなかったね、
俺の幸せは、
俺の幸せはね?
《君の笑顔》なんだ─…