―百合色―
~第一章・過去~
俺、坂井光輝。


この物語の主人公。


俺の全てを話そうか─…?


─中学2年生

『光輝!今度遊ぼ~よ!』

毎日毎日違う女が俺に話かける。


俺は毎日毎日同じ返事をする。



『また今度ね?』


俺は遊び人という噂がたっているらしい。


でも俺はそんなんじゃない。


ホントの恋なんてした事ないだけ。


本気で愛した女がいないだけ。


俺は罪な男なだけだ──…

中2の夏。


俺には1個上の彼女がいた。


その彼女の名前は、亜衣《あい》


それなりに付き合いは順調で、俺は亜衣がそれなりに好きだった。



亜衣との出会いは、
夏祭り、俺が友達を駅で待っている時、亜衣から話かけてきて、すぐに意気投合。


いわゆる逆ナン。


それから何回か遊んだりして、亜衣から告白され付き合った。


亜衣と初めてのクリスマス。


でも最悪のクリスマスとなった。


──クリスマス当日。


街は、カップルばかり。


みんな甘い時間を過ごしているのだろう。


でも俺だけは違った。


全然…甘くなかった。
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