―百合色―
『なぁ、光輝君?』
『何だよ…』
俺達のやりとりを、隣で全部見ていた、ゆかが俺に話しかけてきた。
『百合は、寂しかったんやと思うで?光輝君も素直にならな。お互い、そんな意地はってても進まへんで?』
『そうだな…うん…さんきゅ…』
ゆかの言葉で気付いた。
俺は何に意地をはっていたのだろう?
どちらかが謝らなくては、仲直り出来ないのに、
百合も俺も怒って、
どちらが謝るんだよ?
今日のケンカの理由は、
全部俺が悪いじゃねぇか。
俺が怒るのはおかしいだろ。
謝ろう…百合に。
…───…キーンコーンカーンコーン
『じゃあね~ばいばい~』
次々に、教室を出ていく生徒達。
『やばい…』
結局言えなかった。
百合は、一度も俺の方を向いてくれなかった。
どうしよう…
謝りたい。
謝ってちゃんと言おう。
《君が好きだよ》って。
自分の気持ちを素直に─…
『何だよ…』
俺達のやりとりを、隣で全部見ていた、ゆかが俺に話しかけてきた。
『百合は、寂しかったんやと思うで?光輝君も素直にならな。お互い、そんな意地はってても進まへんで?』
『そうだな…うん…さんきゅ…』
ゆかの言葉で気付いた。
俺は何に意地をはっていたのだろう?
どちらかが謝らなくては、仲直り出来ないのに、
百合も俺も怒って、
どちらが謝るんだよ?
今日のケンカの理由は、
全部俺が悪いじゃねぇか。
俺が怒るのはおかしいだろ。
謝ろう…百合に。
…───…キーンコーンカーンコーン
『じゃあね~ばいばい~』
次々に、教室を出ていく生徒達。
『やばい…』
結局言えなかった。
百合は、一度も俺の方を向いてくれなかった。
どうしよう…
謝りたい。
謝ってちゃんと言おう。
《君が好きだよ》って。
自分の気持ちを素直に─…