―百合色―
『じゃあなっマナ!』


雲と雲の間から、顔を出した太陽は、俺を照らす。


自然のスポットライト。


太陽は、俺を包む。

俺は太陽が照らした道を歩いていく。

すると、後ろからマナが叫んだ。


『今までありがとうっ光輝!私最悪な女だよね、光輝は悪くないのに…
本当にごめんね…
ねぇ、これだけは聞かせて!!私の事好きだった?』


俺はゆっくりと振り返り、マナにこう言った。



『当たり前だろ!マナが一番だった!こっちこそありがとうな!幸せだったよ!マナ、幸せになれよな!!笑えよな!このでけぇ空見上げてさ、この空はみんなと繋がってっから!
じゃあな、マナ』



『バイバイ…光輝…』


マナは、泣きながら笑顔になった。


やはり、人には笑顔がとても似合う。


笑顔が似合わない人など、この世にはいないだろう。
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