―百合色―
俺は、空を見上げる。
青空に向かって、
《百合》と呟く。
会いたい。
会いたい。
百合に…
『会いたい』
『私も、会いたい』
突然聞こえた誰かの声。
俺は慌てて顔を下げる。
目の前には、百合─…
『百合…』
『心配だったの。光輝がね…』
『ははっ…あははっ』
俺はつい笑ってしまった。
『何で笑うの─??!』
だって…
百合に会えたから。
『俺が百合に会いたいと思うと必ず近くに百合はいるんだな!って思ってさ!』
『だって会いたかったもん…』
頬を軽く膨らませながら怒る百合に、俺は抱きついた。
『百合~…』
『光輝?ここ道だよ?』
『俺さ、もう言わねぇから…百合に好きだって…』
誓うよ…百合…
俺は君に好きだなんて言わない。
『これからは、愛していると言うよ─…』
《愛している》
この言葉は、好きより嬉しくて、
でも好きより、悲しくて切なくて重い言葉なんて、
俺はまだ知らなかった─…
青空に向かって、
《百合》と呟く。
会いたい。
会いたい。
百合に…
『会いたい』
『私も、会いたい』
突然聞こえた誰かの声。
俺は慌てて顔を下げる。
目の前には、百合─…
『百合…』
『心配だったの。光輝がね…』
『ははっ…あははっ』
俺はつい笑ってしまった。
『何で笑うの─??!』
だって…
百合に会えたから。
『俺が百合に会いたいと思うと必ず近くに百合はいるんだな!って思ってさ!』
『だって会いたかったもん…』
頬を軽く膨らませながら怒る百合に、俺は抱きついた。
『百合~…』
『光輝?ここ道だよ?』
『俺さ、もう言わねぇから…百合に好きだって…』
誓うよ…百合…
俺は君に好きだなんて言わない。
『これからは、愛していると言うよ─…』
《愛している》
この言葉は、好きより嬉しくて、
でも好きより、悲しくて切なくて重い言葉なんて、
俺はまだ知らなかった─…