―百合色―
俺達は昼食をとるため、学食へと向かう。


『光輝~今日は何にする?』

とタクミに聞かれた。
俺はメニューを見ながら、考えていた。


『えっと─百合は?』


『私はねぇ…』
『俺はぁ…』


考え込む百合と俺。


『オムライスかな!』
『オムライスだな!』


同時に《オムライス》と言った二人。


それを聞いて、タクミと疾風とゆかは、俺達を見た。


『なんだお前ら!息ぴったりじゃん!流石っ!』


疾風が笑いながら言う。


ゆかも笑っている。

タクミもクスクスと笑っている。


俺と百合は、顔を見合い、

『そぉ?』
『そ─か?』


と言いながら、笑い合った。


《息ぴったり》と言われ、俺は上昇する。


百合と俺は、一緒と言われているみたいだ。
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