―百合色―
『~ぇええ?!!!』


真剣に授業を聞いていた生徒達と先生の視線が、一気に百合に集まった。


どうやら聞こえていたみたいだ。


俺の予想通りの反応をしてくれて、俺は笑えてしょうがない。


授業が終わっても、
あの話で持ちきり。


だって面白かったから。


百合はナイスキャラだよ。


『あはは!あの百合ウケたわ!』



『違う!あれは光輝が!』


俺何か悪い事言った?


『何で別に変な事言ってねぇじゃん!』



『光輝彼女いるじゃん!』


ん?
百合勘違いしてる?

俺は修の為に百合の連絡先聞きたいのに、百合は誰の事だと勘違いしてんだ?



『大丈夫!だから教えて?』


別に大丈夫だよな?
だって、俺が連絡とる訳じゃないし…


まぁいっか…。
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