スケッチブック【完】~対立した二人の過去~
「そうだった!

あはは、ゴメンね?」

はぁ。

その事すら忘れてしまうとは…。

天然というか、バカというか。

チケット預かっておいて正解。

「とにかく。

チケットはあるから
静かにして?」

あたしが、知那をなだめるようにいうと

「はーいっ」

と、満面の笑顔で言った。

「あと、
会場の中でも静かにすること!!」

「はーいっ」

チケットがあることがわかった嬉しさからか、
知那は走りながら返事をする。

…ホントにわかったのかな?

少し心配になる。


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