スケッチブック【完】~対立した二人の過去~
「黒沢…

ホントッごめんね…。

もうッ…絵も描かないからッ…!」

それは今まで辛かった黒沢に気付けなかった、自分への罰。


黒沢は少ししてから
「いや、お前には絵を描いてほしい。」
と言ってくれた。

嬉しくて
また涙が溢れた。


――次の日から
あたしは黒沢を葉(ヨウ)と呼ぶようにした。

理由は京さんも黒沢だから…ってことにしてる。

ホントは
あたしの中で葉に対する
特別な気持ちが出来たから。


まぁそんなこと
本人には言わないけどね!



< 24 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop