スケッチブック【完】~対立した二人の過去~
息を切らした葉の姿があった。


「葉!?

どうしてここに…?」

あたしは、驚きを隠せないまま
葉に問いかける。

「居ちゃわりーかよ。

なんとなくだよ、なんとなく!」

葉は、ムッとしながらそういう。

なんとなくなわけがない。


この公園はほとんどの人は知らない、マイナーな場所。

だからあたしをすぐに追いかけてこないと、この場所にはたどり着けない。


ほかっとけばいいのに…あたしのことなんて


葉は息を整えると

「何があった?」

と優しい口調で聞いてきた。


何でだろう…。

葉に全部打ち明けたい。


そんな気持ちになった。

だから――

あたしは決めた。



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