スケッチブック【完】~対立した二人の過去~
どうしたんだろう…。

音がしてから、なんの音もしない。
声も何も。

もう1分は経ってるはずなのに…。

もしかして…!!


最悪の事態が、起きてるかもしれないという不安から、あたしは目を開けた。



そこには──





「葉ッ!!」



あたしの絵を握り、横たわっている葉がいた。


「ウソ…でしょ?」


あたしは葉に駆け寄る。


「ちょっと…

目を開けてよ、葉!

さっきまで…さっきまで笑ってたじゃん。

あたしに言いたいことあるんでしょ?


あたしだって…ッ

あたしだって…葉に好きって…
まだ…ッ伝えてないよ~!!」




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