スケッチブック【完】~対立した二人の過去~
あたしは教室に戻ると
すぐに自分の席に着き、机に突っ伏した。


なによアイツ…ッ!!
頑張って書いてたのに!!

確かに、止めろって言われて止めなかったのは、あたしだけど…


でもでも、なんで
止めなきゃいけないのよ!?

理由を聞いてない!!


ガラッ


教室の扉が開く音がして、ハッとする。


「あれ?

夏、戻ってたんだ~!!」

教室に入ってきたのは
知那とその友達だった。


「ち…なぁ~~!!!」


「夏!?

どしたん!?」


あたしは知那に泣きついた。

みっともなくても、そうする事でしか自分を保てなかった。



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