本当の愛

「早く休憩入んないかなー…」


私はストラップを届けるためにサッカー部が休憩に入るのを待っていた


絶対にサッカー部の人のものって根拠もない


それにいつもの私ならきっと『知らねー』って言って放置していたと思う


だけど今日は暇だったっていうのもあるし
なにより…


「あ…またあの人シュート決めた…」


一人のサッカー部員が気になってしょうがなかった


身長は多分185はあるんじゃないかってぐらい大きい
なのに体重は60ちょいぐらいだと思うほどひょろい

でもただのマッチ棒に見えないのが不思議(笑
サッカーで筋肉ついてるのかな


顔はあんまり見えないけど…多分イケメン

奈美がいたら
『イケメンはっけーん!!』
って走り出すと思う

走ってる姿はキラキラしてて
なんだか吸い込まれた感じがした


『青葉ナイスシュート!!』


他のサッカー部員の声が聞こえた

「【青葉】って言うんだ…」


きっとその時すでに私は青葉が好きだった


サッカーボールをひたすら蹴ってシュートをきめる青葉に…惹かれた
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