本当の愛
「じゃー休憩!!」


はっきりとサッカー部の顧問の声が聞こえ
それと同時に教室を飛び出した


「待ってました!!!」


別に走る必要もないのに走った

よく分かんないけど【早く青葉って人に会いたい】

その一心だった

楽しそうにボールを蹴って
華麗にシュートするあなたに早く会って話がしたかった


「あの…っ」


サッカー部の休憩場所に着いた

そこには青年達が約30人…

私の高校はサッカーが強いって有名だから
それでここを受験する子もいるとか

声をかけると一斉に30人がこちらを振り向く

緊張しながらも

「あの、これ…誰か落としませんでした??
2Fの教室に落ちてたんですけど…」

と例のハゲたストラップを見せた


そして一人の部員が出てきた
そしてストラップを取るなり


「俺のだ…ありがと」


と少し悲しいような笑顔でストラップを眺めていた


そんな彼を見て私は動けなかった


そう、その彼こそが【青葉】だったから
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