本当の愛

「あの…ありがとうございました
名前は??」


「へ!?」


その青年は近くで見るとかなりのイケメンで…
身長高いし余計イケメンに見える

彼のふと見せた悲しそうな笑顔が頭に残っていて
いきなり話しかけられたから変な声が出てしまった


「あ…えっと、西野妃菜李です!!」


『西野じゃん!!』
『やっぱ可愛いのな』


名乗るとサッカー部員達がざわめきだした


「俺は高山青葉
本当ありがと、このストラップすっげー大事なんだ…」


そんなに大事なんだ…

って、あり??
ちょっと待て
落ち着け、妃菜ちゃん←

【高山青葉】…
【青葉】…【高山】…

【高山】…??


{あー…そこは高山だ
多分部活の時間になったら来るんじゃないか??
去年から授業には出ないやつだったし}


…まさかのまさか??


「あの…2Fだったりします??」


「え??クラスが??」


「あ、はい…」


恐る恐る聞いてみた
心の中で『はい、そうですよ』の返事を期待しながら…


「はい、そうです」


ほんとに!!??

やばい…なんかすっごい嬉しい…

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