Heavenly sky－あたしと君に残された日々－

★prologue

あたし達二人は、いつでも一緒やった。


「ヒナヒナコンビ！！」


あたし達二人の愛称は、小学生の時に付けられた“ヒナヒナコンビ”。


「俺ら永遠に仲ええもんな！」


「あたり前やんか！」


永遠なんてないんやと、まだ知らんかったあの頃。


今では純粋で幼かったあの頃が、めっちゃ懐かしく感じる。


何でやねんやろ？


小さい時は早く大人になりたいと願ったはずやのに…


今は小さい頃に戻りたいって願ってる。


このまま時が止まればええのにと思ってる。


こんなに意地っ張りやった？


こんなに可愛いげなかった？


あの頃、あたり前に出来てた事が、今となってはこんなにも難しい。


あの頃言えてた言葉も、いつの間にか口に出来んくなってた。


人ってこんなにも弱いねんな。


なぁ、日向…


あたし…死んじゃったよ。



甘ずっぱくて短い時間を…


今、この手に…―――