Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
何度も考えては、その答えを打ち消し、また考える。
だけど、あたしの考えを断ち切るかのように彼は日向の方に顔を向けると、口を開いた。
「だから、この可愛い女の子だっつてんじゃん?」
手の平があたしの頭の上に乗り、彼はにっこりと微笑む。
形の良いその唇に、少し胸の鼓動が速まった。
そして、やっと状況を理解したあたしは目を見開いて、
「ええ!?」
『なんで!?』
あたしと日向の素っ頓狂な声が、揃って屋上に木霊した。