Heavenly sky-あたしと君に残された日々-






「ちゃんと陽菜が食えよな」


すっかり意地になった日向は「あーんしてみ?」と顔を覗き込み、同時にあたしの口元はニヤリと上がる。


その瞬間…。


体の力を抜き、日向を擦り抜け横に移動したあたしは、


「うわっ!何やねん!?」


一瞬の事で驚く日向に『よっ!』と、返事をした。


『幽霊の特権や!参ったか!』


笑いながら腰に手を当て仁王立ちするあたしに、日向は悔しそうに表情を歪ませた。







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