Heavenly sky-あたしと君に残された日々-
「陽菜?」
少し驚いた感じで壱夜に顔を覗き込まれ、腕に隠れるようにして見上げると彼は軽く笑った。
「陽菜幽霊だろ?別に怖くねぇじゃんか」
『う、うるさいなぁ』
だって怖いんやもん!
…なんて、あたしが言えずに固まっていると、また窓の方で音がした。
ゴトゴトと音がする度怖がっていたけれど、それも暫くすれば慣れて来る。
そして、その代わりに生まれるのは怒り。